台風19号の被災地長野へ ソーラー型無停電電源供給システム「MSD-BOX」を無償貸与 ~ 停電が続く災害拠点に“情報用電源”を提供 ~

合同会社PDジャパン(長野市 / 代表:相阪 国広)は、防災対応型のパワーストレージ【MSD-BOX】を、台風19号で被災した長野市豊野支所・仮設防災対策室(長野市豊野町)に無償貸与しました。

【被災地に“情報”を!】
長野市に本社を置く合同会社PDジャパンは、地元の災害にいち早く対応。同地区の電気工事業者様のご協力のもと、燃料不要で24時間連続給電が可能な同社製品を被災を受けた同市に無償貸与することを決めました。

今回、被災地に提供した無停電電源システムは、防災対応の「MSD-BOX」100Wタイプ。同施設の3階に設けられた防災対策室では、情報資源の収集活動に用いられ、復旧活動の一助を担っています。

【長野市の被災状況】
2019年10月12日に上陸した台風19号は、東海、関東、北日本を中心にその猛威を振るいました。長野県長野市は上陸以前より激しい風と雨に見舞われ、東北信を流れる千曲川は一気にその水位を上昇、同日未明より市内各地で越水が発表され浸水被害が相次ぎました。
その後も水位は高まり、13日の明け方、穂保地区の堤防が70mにわたり決壊、浸水区域は南北約5km、東西約2kmに達し、最大推定浸水深は4.3mを記録しました。

~ 浸水・停電 ~
決壊点から約3.5km離れた豊野地区も大きな被害を受け、防災拠点であった長野市豊野支所にも泥水が流れ込み、床が見えるまでに水が引いたのは24時間後の翌14日でした。当然ながら堤防が決壊したのち附近一帯は停電し、同庁舎では非常用発電機による給電を行いましたが、他棟に中継する高圧受電器が水没したため給電が途絶え1日を待たずして電源を喪失してしまいました。

~ 一瞬で情報弱者に ~
被災により業務はストップし、本庁との連絡も防災無線か職員のスマートフォンに頼らざるを得ない状況となり、目視による被害状況の報告も困難を極めました。日中は作業が可能ですが、夜間は為す術がなく、孤立感を拭えなかったと市職員は語りました。

【燃料不要!「もう一つの電源」】
「MSD-BOX」は、商用電力と太陽光発電エネルギーをその場でミックスして地産地消するハイブリッド方式の常用型給電システム。停電時であっても独立回路で自然エネルギーを消費しながら蓄電し、夜間のみバッテリに蓄えた電気を利用します。

機能の切替え作業や、燃料等の補給が一切不要で、排気ガスや騒音の問題もクリアしてます。また、軽量&コンパクトであるため、高層階など、いままでバックアップ電源の担保が困難であった箇所での利用を可能としています。
ラインナップは100W~10kWまで、出力に応じたカスタマイズが可能。

MSD-BOX製品ページ: http://www.msd-box.com/

PDジャパンHP   : https://www.pd-japan.com/