「日本博皇居外苑特別公演 〜祈りのかたち〜」 2021 年 3 月 12 日(金)〜14 日(日)に開催
文化庁および独立行政法人 日本芸術文化振興会では、「日本博」として日本が誇るさまざまな文化、「日本の美」を体現した美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を展開しています。
このたび、2021年3月12日(金)から14日(日)に、皇居の二重橋を背景とした特設会場にて、「日本博皇居外苑特別公演 〜祈りのかたち〜」を開催します。
江戸時代、能と狂言は武家の式楽と定められ、将軍家や各藩の大名家における重要な儀式や祝い事で上演され、太平の世を精神的に支えていました。江戸城では幕府の公式行事として頻繁に能が上演され、町人たちに観覧が許されたこともありました。本公演は、皇居の前身である江戸城のこうした歴史的経緯を踏まえ、能と狂言を公演の中心に据え構成します。明治維新の後、皇居やその周辺で能や狂言が上演されることは、特別な場合を除きほとんど例がなく、今回は約100年ぶりの試みです。
また、琉球王朝時代に首里城で上演されるとともに琉球使節が江戸上りで上演した琉球芸能を迎え、令和元年に焼失した首里城の再建を願います。さらに、東日本大震災から10年を迎えることから、復興を祈念して岩手県大船渡市より浦浜念仏剣舞を招聘します。
珠玉の芸能の数々を皇居の豊かな自然とともにお楽しみいただく貴重な機会です。どうぞお見逃しなく。
日本博皇居外苑特別公演 〜祈りのかたち〜概要
【演目と主な出演者】
2021年3月12日(金)12時開演
翁 (おきな) / 観世清和 野村萬斎 観世三郎太
一調 杜若 (かきつばた) / 金春憲和
舞囃子 羽衣 (はごろも) / 友枝昭世
狂言 三本柱 (さんぼんばしら) / 野村万作
能 祝言之式 高砂(たかさご) / 観世清和
2021年3月13日(土)午後6時開演
東北の芸能 浦浜念仏剣舞(うらはまねんぶつけんばい) / 浦浜念仏剣舞保存会(岩手県大船渡市)
舞囃子 東北(とうぼく) / 金剛永謹
狂言 呼声(よびごえ) / 山本東次郎
能 土蜘蛛(つちぐも) 入違之伝・白頭・眷属出之伝・ササガニ / 観世銕之丞 梅若実
2021年3月14日(日)午後2時開演
琉球舞踊 女踊 四つ竹 (ゆついだき) / 東江裕吉 新垣悟 宮城茂雄
二才踊 麾 (ぜい) / 玉城盛義
打組踊 醜童 (しゅんどー) / 東江裕吉 新垣悟 玉城盛義 宮城茂雄
舞囃子 岩船(いわふね) / 宝生和英
狂言 茸 (くさびら) / 石田幸雄
半能 石橋(しゃっきょう)大獅子 / 観世清和 観世銕之丞
【会場】
皇居外苑 皇居前広場 ※雨天荒天等の場合中止
【協力金(ご観劇料)】※協力金は芸術文化の振興のために使用いたします。
S席 4,000円 A席 3,000円 B席 2,000円 (税込・全席指定)
予約開始:2月16日(火)午前10時より 国立劇場チケットセンターにて取扱
【映像配信について】
本公演はインターネットでの有料映像配信(ライブ配信・オンデマンド配信)を予定しています。視聴方法等詳細は後日改めてホームページにてご案内いたします。
配信チケット料金:1,200円(税込)
【お問い合わせ】
03-5777-8600(ハローダイヤル/全日8:00~22:00)
【主催】
文化庁 環境省 独立行政法人日本芸術文化振興会
【公式ウェブサイト】
https://japanculturalexpo.bunka.go.jp/rop
「日本博」とは
「日本博」の総合テーマは「日本人と自然」。
縄文時代から現代まで続く「日本の美」は、多彩で豊かな自然とのかかわりのなかで育まれてきました。時に美しく、時に厳しい自然との共生は、人々に万物に対する畏敬の念を生み、長い歴史の中で、海外の文化と巧みに融合しつつ、様々な文化として具現化されてきました。
「日本博」では、「美術・文化財」「舞台芸術」「メディア芸術」「生活文化・文芸・音楽」「食文化・自然」「デザイン・ファッション」「共生社会・多文化共生」「被災地復興」の8つの分野にわたり、先人が想像し、守り伝えてきた多くの文化財や芸能を、展示、実演、体験型プログラム、オンライン等、様々な形で、国内外に発信しています。
※日本博について(日本博公式ウェブサイト)