スタジオジブリアニメ『耳をすませば』背景画を手掛けた画家井上直久の個展を８月2１日から２７日まで仙台三越本館7階アートギャラリーで開催

2024年8月19日

■「イバラード」はどのような世界か

かつて宮沢賢治が岩手県を「イーハトーブ」と言ったように、自身が住む茨木市（いばらきし）を「イバラード」と呼び、それを口にした瞬間、また意識した瞬間に目に映った風景・事象すべてが幻想的で不思議な世界へと変貌を遂げるといいます。見慣れた駅前の風景は広大な丘陵地に、自宅裏の麦畑は黄金色に輝く原野へ。「イバラード」は、見方をほんの少し変えるだけで、世界は面白くなるということを私たちに教えてくれる理想郷なのです。

■宮崎駿監督との出会い

友人が出版社を紹介してくれたことがきっかけで東京で個展を開く事に。宮崎監督宛に個展の案内を出版社へ出したところ、宮崎監督が個展に来場。ちょうど，映画『耳をすませば』の制作中で、後日スタジオジブリから「主人公の少女が空想するシーンを描いてもらえないか」と依頼され、映画では長年描いている「イバラード」の世界観を表現し、一躍脚光を浴びました。

また、『星をかった日』(原作：井上直久)の短編アニメが宮崎監督により制作され、三鷹の森ジブリ美術館の「土星座」やジブリパークの「オリヲン座」で上映され人気を博しています。

このたび仙台三越展では、「イバラード」を舞台にした最新作の原画や版画を一堂に展示販売します。

会期中は井上氏の来場もあり、購入した展示作品には作家が直接サインをいたします。