昨年の9月、フランス・コリーヌ国立劇場で初演され、高い評価を受けた『顕(あらわ)れ〜女神イニイエの涙〜』が、静岡芸術劇場で上演中だ。現代の劇作家の作品を上演するコリーヌ国立劇場が、新作を日本のカンパニーに委嘱したという、演劇界的には未曾有の出来事だったが、それが実現した経緯から、舞台に込めた思いまで、演出家・宮城聰に話を聞いた。