内田也哉子氏の最新翻訳絵本が刊行!(※読み聞かせ動画あり)「貧困・分断・争い」現代社会の問題をテーマにしたベストセラー絵本『点 きみとぼくはここにいる』日本版発売!

スイスをはじめ、フランスやイタリア、アメリカ、イギリス、中国など多くの国で刊行されているベストセラー絵本『点 きみとぼくはここにいる』(原題『Dots』)の日本語版を、内田也哉子氏による翻訳で株式会社講談社より発売します。

翻訳を担ったのは樹木希林さんと内田裕也さんの一人娘として生まれ、19歳で本木雅弘さんと結婚、三児の母である内田也哉子氏。幼少期からインターナショナルスクールに通い、スイスやアメリカなどで多種多様な人々に囲まれて過ごした経験があることから、編集部はこの作品の翻訳を依頼しました。

貧困・排除・差別などから起こる「分断」がテーマ。右ページに描かれた黒い点と左ページに描かれた白い点が出会い、二者がより良い世界を築いていくというお話です。点というモチーフを用いることで、難しい移民難民問題を子どもでも直感的に理解できます。また絵本を通じて、「連帯すること」や「思いやり」の大切さと、「相互扶助がより良い世界を実現する」ということを教えてくれます。

日本でも、SDGsの環境、人種差別など、社会的課題を子どもといっしょに考えることが教育の流れです。そのうちの一つである難民問題も遠い国のはなしではなく、自分ごととして捉えていくことが求められています。この絵本は、そういったきっかけを作るものです。

内田氏が訳す日本語版は、軽やかなテンポとやさしいことばで綴られ、和やかな気持ちで読み進められます。また、あとがきには、多種多様な人々を見つめてきた内田氏ならではのリアルな思い、温かいメッセージが込められています。グラフィカルで手描きのおしゃれなデザインは、大人が読んでも楽しめる、世代を超えた一冊です。

  • 内田氏からのメッセージ

かつてないほどシンプルで有機的な絵本『Dots』との出会いは、私にとって必要不可欠なものとなりました。人間の存在を点で表すことで、私たちが知らず知らずのうちに引いてしまっていた境界線が浮き彫りになってくるのです。私たちがみんな、点であることは明らかなのに、どうしてこうも私たちは、肌の色や、性別、持つ者と持たざる者の間に線を引いてしまうのだろう……。どうすれば、互いの「違い」をより愛であい、補い合うことができるのだろう……。理屈じゃなく、この目にも楽しいデザインからも感覚的に受け取ることができる大切なメッセージ。きっとこの絵本を手にした子どもたちが、その溢れんばかりの想像力で、色鮮やかな世界を想い描いてくれるでしょう。

内田 也哉子 (訳)
1976年東京生まれ。エッセイ執筆を中心に、翻訳、作詞、バンド活動 sighboat、ナレーションなど、言葉と音の世界に携わる。幼少のころより日本、米国、スイス、フランスで学ぶ。三児の母。著書に『ペーパームービー』(朝日出版社)、『BROOCH』(リトルモア)、樹木希林との共著に『9月1日 母からのバトン』(ポプラ社)など。絵本の翻訳作品に『たいせつなこと』(フレーベル館)、『岸辺のふたり』(くもん出版)などがある。季刊誌「週刊文春WOMAN」にてエッセイ「BLANK PAGE」、月刊誌「家庭画報」にて季節連載「衣だより」を連載中。NHK Eテレ「no art, no life」(毎日曜 08:55~)では語りを担当。

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書名:『点 きみとぼくはここにいる』
https://cocreco.kodansha.co.jp/catalog/0000365579
定価:1980円(税込)
判型:B4変型
ページ数:48ページ
発売日:2022年11月28日(月)※店舗によって発売日が異なる場合があります。
講談社刊

たのしい

Posted by さ~ヤン